世界的に多発している風刺画批判の嵐が、ついに日本でも。20日都内では、新聞に掲載された風刺画を批判するデモが発生。興奮した群集が一部暴徒化するなどして、一時は警官隊が出動する騒ぎとなった。
デモ隊は今朝8時すぎ、都内読売新聞本社前に集結。同日朝刊に掲載された風刺画「コボちゃん」に対して、
・オチがわかりにくい
・主人公の顔のデッサンが狂っている
などとして、非難のシュプレヒコールを繰り広げた。これに同社社主の渡辺恒雄氏が
コボちゃんへの批判は言論統制。
文句があるならののちゃんでも読んでろ
と応えたため、デモ隊参加者が興奮。読売朝刊の返品分に火をつけ、焼きいもを焼くなどの暴動に発展した。昼ごろには鎮圧のため機動隊が出動。デモ隊とともにランチをかねた焼きいもパーティを楽しんでいた。
問題になった「コボちゃん」の作者・植田まさしは「フリチンくん」など下品なタイトルの風刺画で知られる。デモ隊が批判している作品についても、わざと煽情的に仕立てた確信犯の可能性が高いと見られる。