前原国交相が「日本の国際ハブ空港は羽田空港に」との見解を示したことに対して、橋下徹大阪府知事が
「それならこっちはマングース空港で対抗だ」
と反発する談話を、府職員への一斉メールで送信していたことが12日までにわかった。実現すれば、今後関西国際空港はマングースショーの舞台として一大観光拠点となる可能性が出てきた。
国交相の談話は来年10月に東京都大田区羽田空港第4滑走路が完成することを受け、「やっぱ強い空港と言えば羽田。強さを象徴する動物の名を取って、今後は羽田を“ハブ空港”と呼びたい」としたもの。これに対し、橋下府知事は「関空のほうが強い」と大憤慨。「ハブの天敵・マングースの名を取って断固闘う」と述べた。
メールの中で、府知事は
「羽田からの便で一日340以上のハブが関空に襲来することになる。民間なら冷静ではいられない。職員のみなさんは危機意識が欠けている。いつでも血清を打てる土地柄に甘えているのではないか」
と府職員にも苦言を呈しており、これには職員から「くだらないメールで職員の時間を奪わないでほしい」と抗議の声が上がっているという。
いっぽう、ハブ対マングースの陰で静岡県の静岡空港では
「強ければいいというものではない。経営視点に立てば金ヅルである子どもたちに愛される動物を選択することがだいじだ」
と、
「エリマキトカゲ空港」
を称するべきだとの意見が経営幹部から出ているという。今後各地方の空港が続々参戦しそうな「空港百獣対決」。勝利の女神がどの動物にほほえむかをじっくり見守りたい。