サントリーが「ペプシしそ」に続く第二の“和風ペプシ”として22日から販売を開始する
「ペプシあずき」
が注目を集めている。あずきはユニークだというだけでなく、食材としてこれまで「飲料化は困難」とされていたからだ。常識を打破し、あずきの清涼飲料水という新たなプロダクトを生み出せた背景には、業界きってのあずき通・あずきあらい社との業務提携があった。キーパーソンとなった同社・あずきあらい社長の独占インタビューをお届けする。
──畑違いの飲料市場に業務提携というかたちではあるものの参入されたきっかけは?
弊社のコア事業は、歴史ある“あずき洗浄事業”でした。しかし、大量のあずきを洗うことで毎日数万トン単位で工場から排出される“とぎ汁”の処理が課題です。そのまま河川に流せば環境破壊につながり、産業廃棄物として出せばコストがかかる。消費者の環境意識の高まりに呼応してゼロエミッションを達成したいと考えていたところ、サントリーさんが新しい飲料の素材を求めてコンタクトしてきたのです。
──サントリーはなぜあずきに着目を?
なんといっても元が排水なので原価がゼロだというところでしょう。色をつけて砂糖をまぜればペプシあずきのできあがりです。これで従来製品より大きな利幅が見込めます。ペプシあずきの利益は、サントリー・弊社と代理店のぬらりひょん社で山分けする契約となっています。
──食の安全性が叫ばれていますが、ペプシあずきは?
弊社が使用しているあずきは100パーセント純国産のものだけを使用しています。洗浄用の水も、弊社水質管理部のがんばり入道部長が安全性を厳しく見守っています。
社長のことばからは、長年あずき洗浄にたずさわってきた経験の重みと「日本の食」をしょって立つ自負が感じられた。ペプシあずきの成功を祈りたい。