新潟県の信濃川発電所で、許可されている量を上回る水を取っていたとして水利権取り消しを受けたJR東日本が、さらに悪質な
“水の隠匿”
をおこなっていたことが15日までにわかった。事態を重く見た文部科学省は同社に社名変更を命ずる手続きに入る見込み。
問題が発覚したのは、国土交通省による水利権取り消し直後。会社ぐるみで貴重な水資源を盗むというJR東日本の悪質さに、文科省関係者が「ほかにも何かやってるんじゃないのか」と警戒。調査に乗り出したところ、
「社名の漢字のなかに不正に水を隠匿している」
ことが判明した。
文科省が調べた結果、「JR東日本」という社名のうち
- 「東」
- 「本」
の字のなかをよくみるとそれぞれに
「水」
が隠してあった。取水源は不明だが、やはり信濃川から不法に吸い取ったものと見られる。あまりにも巧妙な手口から同省は「意図的かつ悪質な規制逃れだ」と断定。隠匿していた水を吐き出させるため、同社に
「JR甲日十」
と改称させる行政命令を出すことに決めた。
JR東日本の清野智社長は
「世間をお騒がせしてまことに申し訳ない。社名変更には謹んで従わせていただく」
と陳謝するコメントを発表しているが、文科省は「どうも余裕が感じられてあやしい。まだどこかに水を隠しているのではないか」と見て、社長の名字などを中心に再調査をおこなう方針だ。