2ちゃんねる、はてな、ミクシィら国内のインターネットサービス事業者ら数十社は1日、連名で検索サービス大手のGoogleに対し名誉毀損による損害賠償を求める訴えを起こした。検索にヒットした各社のサイトに不当なコメントを付け加えて表示し、名誉を傷つけたとの主張によるもの。賠償請求額は総額1000億円にものぼる。
Googleでは1月31日の深夜から2月1日にかけて、全検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」とのコメントがつくという不具合が発生。全世界の利用者を混乱させていた。2ちゃんねる、はてならによる訴訟はこれに対するもので、
「うちのサイトを利用すると損害を被るという“真実”を公然と暴露された」
ことによる被害の補償を求めている。
本来コンピュータを利用していると業務効率が向上したりクリエイティブな活動ができたりと大きな利益が見込めるが、これらのサイトにアクセスしてしまうと
- 偏ったナショナリズムと陰謀論に染まりひきこもりになる
- ムラ意識の強いコミュニティに精神汚染され、モテなくなる
- あしあとのチェックばかりで仕事ができなくなる
など多大な損害を被ることがひそかに指摘されていた。しかし、公衆の面前で罵倒同然に批判したのは今回のGoogleの行動がはじめて。
原告側は
「これまでひた隠しにしてきたのに、検索市場を独占するGoogleに指摘された被害は甚大だ。真実とはいえ毀損された名誉と経済的被害ははかりしれない」
と訴訟に踏み切った理由を語る。いっぽうGoogle日本法人広報部は「クレームは検索結果画面のフォームからしか受け付けておらず、訴状を見ていない」とコメントしている。