<bogusnews編集主幹さん>
今年も早いもので、もう2月に入る。2月の一大行事と言えば「バレンタインデー」。気の早い乙女たちは、すでに意中の男性に贈るチョコレート選びに余念なかったり、はたまた手製チョコの準備に勤しんでいるのではないか。だがちょっと待ってほしい。そのチョコの裏で幼い子どもたちが苦しんでいたり、地球が悲鳴を上げているのをご存知だろうか。それを知らずのんきにチョコを贈る行為は、愛しい彼に軽蔑されたり評価を下げられることにつながりかねない。
貴女が買いあさっているチョコの原料はカカオ豆。これは主にガーナやコートジボアールなどアフリカの貧しい国々から輸入されている。問題は、グローバル経済化の進行でこれらの国の労働環境が悪化の一途をたどっていることだ。今や年端もいかぬ子どもたちまでが収穫に駆り出され、奴隷同然に死ぬまでこき使われている。チョコの一滴は子どもたちの血の一滴なのだ。あなたがチョコを買うことは、こういった悪を追認することにほかならない。
お手製チョコを作ろうとしている貴女も、ちょっと待ってほしい。その場合、板チョコを買ってきて溶かし、冷やし固める必要がある。このときガスや電気を使用することによって化石燃料が消費されることにお気づきだろうか。チョコづくりで排出されるCO2量は熱帯雨林の木1本が2年間に吸収してくれる量にも相当すると言われている。あなたのチョコが地球温暖化を促進し、北極の白クマさんを絶滅に追いやっているのだ。地球の悲鳴が聞こえてくる…。
バレンタインデーだからと深く考えずにチョコを好きな男性にプレゼントすれば、
「キミって子どもたちや白クマさんのことを何とも思わない人なんだね…」
と軽蔑され、嫌われかねないことがおわかりいただけただろうか。相手が聡明な男性であればあるほどチョコで嫌われる可能性は高い。今すぐ、バレンタインデーの準備をやめることをおすすめする。なお「すでにチョコを用意してしまった」という方のために、bogusnews編集部では善意の回収サービスを実施中だ。2月14日までに顔写真を添えて編集部宛お送りいただきたい。責任をもって処分いたします。