テレビ朝日は25日、魔法戦隊マジレンジャーとの労使交渉が不調に終わったことを明らかにした。労働者側の代表である「スーパー戦隊ユニオン・マジレン支部」は、早ければ26日から全面ストに入る予定。実施されればスーパー戦隊による戦後初のストライキが行われることになる。
魔法戦隊マジレンジャーは
シリーズ終盤を迎え、敵・インフェルシアとの戦いが激化するなか、それに見合う正当な賃金が支払われていない。ロケ弁がマズいのもヒーローに対する不当待遇
として、テレビ朝日に待遇改善を迫っていた。
いっぽうのテレビ朝日側は
巨大なマジマジン5体、マジキングに加えトラベリオンのような巨大ロボを何体も開発したことで、極端に経費がかかった。労働者に還元できるだけの利益があがっていない
として、組合に対し一歩も譲歩しなかったため交渉が決裂した。
マジレンジャー側は、テレ朝が交渉に応じるまで一切のヒーロー活動を休止する意向を表明している。テレビ朝日側で交渉を担当するシュレック・ヘドウィック女史は「ストライキはまことに遺憾」とのコメントを発表。年末年始の同時間枠は急遽特別番組を放映してしのぐ。いっぽうで同社とマジレンジャーとの契約が来年一月いっぱいで切れることから、「ストライキの長期化はない」と楽観視する向きもあるようだ。