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日本航空（JAL）が運航するジャンボジェット機に左右のエンジンを取り違えて搭載するミスが発覚した問題で、国土交通省は22日、同社への緊急立ち入り検査を実施した。国交省では、JALがミスを防ぐ法定フェイルセーフ装置を配備していなかったのではないかとみて刑事告発も視野に調査を進めていく方針だ。
立ち入り検査では、シンガポールでの整備を終えたジャンボ機の検収時、なぜJAL側が左右の間違いに気づかなかったのかを重点的に調べている。国交省によるとJALでは、整備員が右左がどっちだかわからなくなったときに用いる「箸」の配備を怠っていたもよう。検収した整備員が「えーと、右は箸をもつほうだから…」と左右確認しようとしたさい、箸がなくて混乱したことがミスを誘発した可能性が高い。
JAL側は本紙取材に対し
機材に不備があったとの認識はない。今回のミスは担当の整備員がたまたま左利きだったために起こったもの
とコメントしている。
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