アフガニスタンで邦人ボランティアの伊藤和也さん(31)が拉致・殺害された事件をきっかけに、東京・九段の靖国神社が批判にさらされている。
「自己責任で勝手に危険な地に赴き死んだ者を美化することで、無鉄砲な若者を量産している」
というのだ。クレームを受け、同神社では宗旨変えも検討している。
亡くなった伊藤さんはアフガニスタンで勝手にボランティア活動に携わり現地の人々に感謝されていたが、外務省から渡航禁止勧告が出ていた地域で拉致・殺害されたのは明らかに自己責任。わが国に貴重な税金を浪費させたそしりは免れえない。こういった無責任な若者は最近急増しているが、その原因として指摘されているのが靖国神社の存在だ。
良識派ブロガーの巣窟として知られる「イザ!」で靖国批判の急先鋒に立つponko氏は語る。
「靖国には、勝手に日本に生まれたあげく自己責任で召集に応じて自己責任でアジア解放の聖戦を戦い自己責任で死んだ連中を、軍神として賞賛し祀っている。こんな神社を根幹に据えた戦後教育が無責任なゆとり世代を産み、今回のような事件の土壌を醸したのだ」
同様の批判は事件直後から靖国神社に殺到しており、これまでに電話・メールあわせて数百件にのぼるという。同神社の宮司・南部利昭氏は
「言われてみればそのとおりだ。しょうゆをガブ飲みして徴兵忌避すれば死なずに済んだのに英霊になったのは自己責任のはず。わざわざ慰霊するのはおかしい」
と話しており、今後は
「自己責任大社」
と改称、毎年8月15日に「勝手に死んだ連中をバッシングする」宗旨に変更するのを検討中とのことだ。