政府は、海賊行為などを国内だけでなく宇宙空間でも取り締まる根拠となる法整備をおこなっていく方針を23日までに固めた。整備が完了すれば、現在領海内に限られている海上保安庁による海賊の逮捕や不審船舶の拿捕が宇宙でも可能になる。海賊の取り締まりについては、日本出身と見られる不埒な人物を宇宙の海を荒らしまわっているため、対応を望む声が地球外からたびたび寄せられていた。早ければ来年の通常国会にも新法を提出する。
宇宙海賊については、最近“顔にサンマ傷のある男”が方々で不法な略奪行為を繰り返しており、大きな問題になっていた。この男は絵柄などから日本に関係が深い人物とみられるほか、
「宇宙の海は俺の海」
などと傲慢なポリシーと時代錯誤なドクロ旗を掲げているのが特徴。特に大きな被害を被っているのが惑星マゾーンの人々で、新天地を求めて漂泊の旅を繰り返すなかたびたび襲われているという。
政府が動くきっかけになったのは、マゾーンの人々からの「海賊をなんとかしてほしい」との要望に加え、今回あきらかになった新事実があったため。それは、サンマ傷の男が
「複数の日本人拉致に関係している」
というもの。匿名希望の事情通によると、男の海賊船には数年前から行方不明になっている台羽正くん(14)が幽閉されているという。同様に、死んだと見られていた科学者の大山トチロー氏も、魂だけを奪われ艦の中枢コンピュータに閉じ込めているとの話だ。
福田首相は、この件に関して午後の記者会見で
「あの海賊はストーリーを未完のまま何年も放置するという、永井豪なみの悪行三昧にふけっていると聞く。せいぜいがんばって捕まえる義務があるでしょう」
と、宇宙の治安維持に貢献する日本を実現するため法改正を粛々と進めていく方針だと述べていた。