タカラトミーは26日、人気のボードゲーム「人生ゲーム」の最新版を発売する。誕生40周年を記念し、大がかりなリニューアルを遂げたのが特徴。現在の社会情勢を反映し「派遣日雇い」や「後期高齢者」も登場するリアリティあふれる内容となっている。
人生ゲームは、同社が1968年に発表して以来累計出荷個数1000万を超えるという国内ボードゲーム最大のヒット作品。今作は6代めとなるが、内容を「現状の社会情勢に即したリアルなものにするため」(タカラトミー広報部)ルールやデザインを根本から見直した初めてのケースにあたるという。
ゲームは、プレイヤーが子どものときの「ジュニアステージ」と学卒後の「アダルトステージ」の2つにわかれた構成になる。ジュニアステージ開始時に、プレイヤーは属性として「親の職業」「自分の容姿」を選択するが、その内容によってゲーム中の行動選択肢の幅が大きく異なるのがポイント。たとえば親が「派遣社員」なら子どもは大学進学はできず、容姿が「キモメン」だと家族をもつことができない。また、アダルトステージでもいちど「派遣日雇い」になると、二度と正社員になれないなどリアルさを追求している。
さらに、年齢が75歳になった段階で貯蓄・年収が一定ライン以下だと一律でゲームオーバーになる「後期高齢者制度」も導入。スピード感あふれるゲームを楽しめる。人生ゲームのルール策定を担当したデザイナーの神氏は
「人類みんなで末永く楽しんでほしい」
と話している。