一時は仲むつまじく共生関係にあったふたりだが…仮面ライダービーストとして活躍中の仁藤攻介さんが、憑依されているビーストキマイラから「マヨネーズをかけたものをむりやり食べさせられ心身に深い傷を負った」として、損害賠償をもとめる訴えを東京地裁で起こされていることが9日までにわかった。仮面ライダーが相方から訴えられる事例はきわめて珍しい。
仁藤さんは近隣住民のあいだでは有名な生粋のマヨラー。バックパックにいつもマイマヨネーズを常備しており、食事の際にはかならずマヨネーズをかけることで知られている。実は、仮面ライダービーストへ変身後に倒したファントムをビーストキマイラとともに食べる際にも趣味のマヨネーズをかけており、これを苦痛だとしてビーストキマイラが訴えた──というのが顛末だ。
本人に取材したところによると、キマイラさんが生まれた古の魔法使いの時代には新鮮でおいしいマヨネーズを手に入れることが困難で、給食に出されたまずいマヨネーズを食べられず放課後まで残されたトラウマなどから「どうしてもマヨはうけつけない」身体だとのこと。仁藤さんが大量にマヨ漬けにしたファントムを食べるたびに体調を崩すことに耐えきれず、今回の訴訟に踏み切ったもよう。
仁藤さん側は「わかった、わかった、みなまで言うな」と適当にあしらって和解に持ち込もうとしているが、キマイラさん側弁護士は徹底抗戦でいく方針のようだ。人類を絶望から救う魔法使いにゆくすえにもかかわってくるだけに、裁判のもようを注意深く見守りたい。