耐震性を偽ったマンション建築の問題が拡大するなか、火の粉は首都圏からついに岐阜県まで…。同県に築城された城が非常に耐久性の低い違法建築であることが、21日までに明らかになった。岐阜県では「放置すれば民衆を危険にさらす」として解体を検討中だ。
問題の城は、岐阜県墨俣に建てられた「グランドキャッスル一夜城」。県土木課の調べによると、施工主の木下藤吉郎氏は「美濃進出の足がかりとなる立派な城」として建築を申請。たった一晩で完成させ、敵・斉藤龍興の軍勢を驚きのあまり敗走させた。
しかし、よく見てみると城とは真っ赤な嘘。ただのベニヤに描いた書き割りだったという。木下氏の武功をねたんだ柴田勝家氏が県に通報したため発覚した。
岐阜県では
天下獲りのためとはいえ、やり口は非常に悪質。発注主の織田信長氏も手抜き工事を知っていたふしがある。組織ぐるみの犯行とすれば許せない
と怒りをあらわにしている。築城に詳しい上杉謙信氏にコメントを求めたところ、「わしも一夜城建てたって知ってる?」と寂しげに語っていた。