警視庁は18日、勤務先の現金自動出入機(ATM)で盗撮を繰り返した容疑で、UFJ銀行都内支店に勤める梅田正容疑者(34)を逮捕した。同行では「ATMに隠し撮りされた」との苦情が相次いでいた。
梅田容疑者は同店でATMの中の人として働いていた。調べによると同容疑者は訪れた女性客のスカートの中を、隠し持った携帯電話のカメラでATM筐体の隙間から複数回にわたって撮影していたという。「中から“ピロリーン”という撮影時の音がしたような気がする」という客からの問い合わせで犯行が発覚した。
動機について同容疑者は
狭いATMの中に一日中ひきこもり、客のつたないパネル操作に従って入出金・振り込みを繰り返す単調な日々に疲れていた。つい魔が差した
と話しているという。撮影した画像は客の少ない時間帯に鑑賞するために使用していた。職場の同僚ATM担当は「信じられない。ときどき釣り銭を間違える以外はまじめにATMをやっていたのに」と驚きを隠せないようすだ。
UFJ銀行では再発防止策として「ATMの中の人を相互監視しやすい二人一組体制に変更する」ことを検討している。しかしATM内に二人の担当を入れるには筐体の大型化が必要なため、対応は早くとも来年度以降になりそうだという。