「日本少数民族会議」は16日、緊急の幹部会議を開き、麻生太郎総務相への抗議声明発表を満場一致で可決した。麻生総務相が海外出張先の九州で講演中「日本は一文化・一文明・一民族」という趣旨の発言をしたことを受けたもの。
同会議は国内の少数民族同士の親睦を目的に1975年に結成された。政府の同化政策の影響で次世代への独自文化の継承が年々難しくなっていくなか、参加各民族の代表は今回の麻生発言を「さらなる少数民族迫害の兆し」とみて危機感を強めている。
会場には竹の子族、太陽族、フィギュア萌え族や裸族らがそれぞれの民族衣装をまとって姿を見せていた。会議体の議長を務めるモヒカン族の代表は
麻生氏のいわゆる「単一民族論」はソースが示されていないし、そもそもエレガントでない。エレガントでないことを指摘された総務相の心の痛みなど想像する必要も感じない
と語る。麻生氏の事務所はこの件について「コメントは差し控えたい」としている。