オブジェクト指向、関数型…。採用しているパラダイムによって分類・評価されることの多いプログラミング言語だが、ここにきてまったく新たな分類指標が提案され、注目を集めている。しかも、それによると
「最強のプログラミング言語はPHP」
との、驚くべき結論が出るというのだ。
この新指標は
「やおい指向」
というもので、警視庁在籍の腐女子専門家・星秋子博士が提唱している。簡単に説明すれば、その言語がボーイズラブ的世界に置かれた場合「攻め」であるか「受け」であるか─を検討することで分類をおこなってゆくものだ。業界では「ダイクストラ以来のパラダイムシフトを引き起こす可能性がある」として注目されている。
たとえばおなじみのC言語は、基本的には“攻め”だがバッファオーバーフローなどの弱点を衝かれると乱れきってしまう
“ヘタレ受け言語”
であると博士は分析する。同様にスクリプト言語の「Perl」は“両刀”、「Ruby」は“オレ様攻め”。注目すべきは「PHP」で、
“誘い受け”
に分類されるという。
星博士によれば
「register_globalsのようなあからさまに“衝いてくれ”と言わんばかりの穴を広げて見せたり、関数名命名のコンベンションがぐちゃぐちゃなどの突っ込みどころ満載ぶりは、明らかに誘っている。PHPはいやらしい“受け専言語”」
とのこと。こうした淫乱ぶりは右に並ぶものがなく、まさに「BL界最強言語」と断じている。いっぽう「これに釣られてホイホイとPHPを攻めにいっちまうようなプログラマはホモの素質がかなりある」とも指摘しており、日曜評論家に注意を喚起している。
言語の特性を余すところなく喝破する新理論。しかしながら、萌え関連論壇では「いやいや、PHPは“ドジっ娘”属性」と反論する声もある。今後の議論のゆくすえを注意深く見守る必要がありそうだ。