「車いすの科学者」として知られるスティーブン・ホーキング博士が提唱する「ブラックホール蒸発」の理論を、日本の科学者らがスーパーコンピューターで計算・検証することに成功した。原因はやはり
「日々の生活に疲れて」
が圧倒的で、遠い未来にブラックホールが消えてしまうという予測が現実味を帯びてきた。
検証に成功したのは、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の西村淳准教授らのチーム。教授らはシミュレーションのモデルケースとして、
- ブラックホールお父さん(約200億歳)
- ブラックホールお母さん(約180億歳)
- ブラックホール息子(約100億歳)
の典型的な家族を想定。環境条件として、
- 過大なサービス残業
- マイホーム購入に伴うローン借り入れ
- 息子の進学
- お母さんがダイエットに励む(すぐにあきらめる)
- リストラ
を与えたところ、たしかにお父さんが蒸発してしまうことを確認できた。
また、蒸発後のお父さんの動向を追ったところ、「あてもなくさまよったあげく北海道の竜飛岬にたどりつき、現地で小料理屋を営むおかみのご厄介になる」という「ひも化」が起きていた。これはホーキング博士による究極の素粒子理論「超ひも理論」とよく一致しており、あらためて氏の正しさが確認されたことになる。
西村さんは
「さらに計算能力を上げて、“北の大地でこころの傷をいやしつつあったお父さんのもとに偶然息子がやってきた場合”に何が起こるかなどを検証したい」
と話している。研究結果は平日お昼の30分ドラマ枠で報告される予定だ。