村田吉隆国家公安委員長は8日、公共の場でエアギターをかきならす不法行為が続発していることをうけ
国民の不安感は増すばかりだ。特に悪質な演奏についてはあらゆる法律を駆使して取り締まりを強化していきたい
との見解を表明した。
エアギターはメディアでの露出が増えてきた影響で、近年国内でも急激に人気が高まってきている。昨年にはフィンランドで開かれた世界大会にサラリーマンの金剛地武志氏(37)が出場。4位入賞を果たした。以来、東京・新橋駅前ではネクタイハチマキ姿の中年サラリーマンが「めざせ! 第二の金剛地」を合い言葉に集団エアギター演奏するなど、迷惑行為が目立つようになった。
6日未明には清掃員に向けてエアギターを演奏し業務を妨害したかどで、都内のサラリーマンが逮捕される事件が起きたばかり。今月に入ってエアギター演奏で捕まった泥酔者は7人となった。村田委員長は
「世界のこどもたちみんなにエアギターをプレゼントしたい」などという過激思想の持ち主もいるという。このまま放置しておけば学校の清掃時間はホウキでエアギターごっこをする生徒であふれかえり、成立しなくなるおそれもある
と警鐘を鳴らす。
警視庁はネット上でエアギター演奏を指南する違法ホームページの摘発を強化していく方針。また、一部エアギター愛好者のあいだで“聖典”として地下取引されている映画「ビルとテッドの地獄旅行」も都条例規定の有害図書に指定する予定だ。