東京理科大の吉見重嗣教授を中心とした研究グループは、世界で生産されているメガネのほとんどに多量の環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)が含まれているという調査結果をまとめた。研究報告はイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に今月末掲載される。
メガネから検出されたのは「PDD(pregna-4,20-diene-3,6,-dione)」と呼ばれる化学物質。製造地によって含有量には差があるが、特に日本製のメガネからはおよそ2,200~5,600ppmと大量に検出されたと報告書はまとめている。
PDDは空気中に漏れ出すとフェロモンとしても働く。人間が鋤鼻器(じょびき。鼻腔にある特殊な器官)から取り込んでしまうと胸を高鳴らせて血流量を増大させるほか、情動に重篤な変異をもたらす危険性がある。作用が顕著なのは美的センスで、「それほどでもない男性が三割増しに見える」「かわいい女子が特にかわいく見える」といった弊害をもたらす。
吉見教授は「PDDによって人生を棒に振る事例も少なくない。メガネ業界の自浄能力に頼るだけでなく、政府が先導して早急に対策を講じていく必要があるだろう」と話している。
【福井県眼鏡製造業連合会(福眼連)会頭・江刺兵間氏のコメント】あくまでひとつの見方であって、メガネと情動の変化に因果関係があると科学的に証明されたわけではない。当方の研究委員会は旧日本軍が投棄した爆雷が原因だと見ている。今後の推移を見守りたい。
- 2005
- 09/18 22:10