富士スピードウェイ(静岡県)で行われたF1世界選手権・日本グランプリ決勝において、会場までの観客送迎バスが大渋滞した件について、関係団体は30日、原因が
「相対性理論」
にあると判明したことを明らかにした。人知の及ばない高度な物理法則によるトラブルのため、観客への補償は一切行わない方針だ。
富士スピードウェイでは29~30日の送迎バスが異常な渋滞を起こし、観客から「まともにレースを観戦できなかった」「車中に何時間も閉じこめられた」「トイレに行けず漏らした」などのクレームが相次いでいた。この件について、富士スピードウェイ・トヨタ・フジサンケイグループの各社は緊急調査委員会を結成。調べたところ、相対性理論に基づく特異な現象が原因となっていたことがわかった。
相対性理論に基づき、光の速度は一定だということが知られている。委員会によれば、グランプリ開催中の富士では、
「参加レーサーたちの車があまりの熱戦で光速度に限りなく近づいていた」
という。このため、周辺で走っていた送迎バスの速度が奪われ、外部から観測すると「まったく走っていないかのように遅く見える」という現象が起きてしまったとのこと。
スピードウェイ社長の加藤裕明氏は「万全の準備で臨んだが、まさか相対性理論が敵だとは…まったく想定外のできごとだった」と胸を張って釈明している。人為的ミスではないため、観客への補償は一切行わない。いっぽう、経団連会長でトイレメーカー社長の御手洗冨士夫氏は、「すばらしいビジネスチャンスを発見した。次回以降のグランプリでは、わが社が臨時トイレを設営。一回一万円でボロ儲けしたい」と話している。