東京都教育委員会は27日、大相撲時津風部屋(東京・両国)に対し行政指導に乗り出す方針を明らかにした。時津風部屋では、親方や兄弟子らがビール瓶・金属バットを用いて17歳の力士に指導したあげく死亡させていたとの疑いが浮上、社会問題化している。
都教委によれば、時津風部屋が未成年者に対し行っていた「ビール瓶で脳天を叩き割る」「死ぬまでぶつかりげいこをする」体罰は、青少年の健全な育成を目的としていても「明らかに違法」という。今回の指導は、同部屋に対し都の標準体罰方式である
「戸塚ヨット方式」
を採用するよう求めるもの。
戸塚ヨット方式は、
- 子どもを集団リンチする
- 脱走して家に逃げ帰ろうとしたら海に沈める
タイプのシゴキであり、犠牲者を生み出す効率と過去の実績には定評がある。都では石原慎太郎知事がリーダーシップをとり「次世代体罰の標準規格」として同方式を推進しており、時津風部屋にも都標準の遵守を求めていく方針だ。
教委の担当者は
「ビール瓶などという原始的な体罰では、モンスターペアレントが襲ってきたときに親方をかばいきれない。戸塚ヨット方式を採用すれば、万一の逮捕・懲役刑の際にも支援団体が全面バックアップできる」
とメリットを訴える。これに対し時津風親方は同日、「真摯に検討したい」と採用をにおわすコメントを発表している。