メイドカフェ、執事カフェに続け─と開店準備のすすめられていた「サナトリウムカフェ」が、早くも暗礁に乗り上げている。スカウトしたスタッフが次々と謎の死を遂げ、人手が足りなくなってしまったためだという。経営者は予想外の事態に困惑するいっぽう、警察は業務上過失致死の可能性もあると見て捜査に乗り出した。
問題になっているのは、今月29日に表参道にオープン予定のカフェ「富士見高原」。執事カフェで話題を呼んだコンサルティング会社・オリエンタルの酒巻絵美子氏(27)がプロデュースした。薄幸で病弱な美少年が悲劇を繰り広げるサナトリウムを再現する─というコンセプトで、
「店に入ると点滴をした線の細い少年が、
“よかった…逝く前にまた会えて…”
と出迎えてくれて、吐血しながらお茶をいれてくれる和装の貧乏画学生もいて。店内には多くの男の子たちの最後を眺めてきたマリア像もあるの…」
と、夢に満ちたプロジェクトだった。
しかし、酒巻さんが各地の病院を足で回ってスカウトしてきた店員候補者らが、最近になって相次いで怪死。今月はじめに最後のひとりが肺病で亡くなったことにより、事実上開店は不可能な状態に陥ってしまった。酒巻さんは「みんな…約束したのに…約束したのに!」と、あまりの悲劇にショックを隠しきれないようすだ。
いっぽう、長野県警は
「いまわのきわのスタッフを看取っていた酒巻さんが
“グフフ…このシチュがたまらん”
とほくそ笑んでいた」
という匿名の通報を受けており、「腐女子が自分の倒錯趣味を満足させるためにスタッフを見殺しにした疑いがある」として、捜査する意向を明らかにしている。