山口県周南市の住宅街で17日、乗用車60台があいついでパンクになるという事件が起きた。周南署の調べによると、このムーブメントは半径250メートルにわたる地域で起こっており、地元ライブハウスなどの影響を受けた現象と見られている。
事件が発覚したのは午前7時過ぎ。同市に住む男性から、
「自宅の車がパンクに走った」
との通報があった。警察官が駆けつけたところこの男性が所有するトヨタ製クラウンが、ボンネットをモヒカンのように逆立て、バックミラーを突き立てながら
♪ネクタイしめた爺どもが
若い奴らをコキ使ってる
スーツにくるまった爺どもが
クルマを売って儲けてる
会社の奴隷なんてクソくらえ
など、反体制的な詞の歌をがなり立てていた。
同様のケースはこの日一日で60件報告されており、中にはボディに大量の鋲を打ち付けられた重症例もあるとか。周南署ではいずれの車も若気のいたりとして補導して捜査を進めている。
山口県は依然雇用情勢が回復しておらず、経済的に厳しい地域として知られている。こうした背景から識者は「ハイオクマンタンにしてもらえず不満を募らせた車が自我に芽生え、反体制的な行動に走っているのではないか」と分析する。いっぽう、弊紙記者はパンクした車の一台と接触することに成功。「やはり悪魔崇拝したりするのでしょうか?」と質問したところ、
「クソメタルどもと一緒にすんな!」
と轢きつぶされた。