首相の私的諮問機関である教育改革推進会議(座長:藤原正彦氏)は10日、教育正常化の一環として
「総理大臣に指名された者に、就任前6ヶ月間の就労体験を義務づける」
施策を提言する報告書をまとめた。
同会議では、
「ニートや非正規雇用が増えているのは、きちんとした就労経験のない人物が国政のトップについているのが一因。下々の者は上の人間の行動をまねるものだ。“首相が就職したことないんじゃオレもいいや”と思ってしまうのも当然」
と指摘。この事実に鑑み、国会から首相指名を受けた人物にボランティアでの就労を義務づける施策の導入が必須と訴えている。
提言は具体的な内容にも踏み込んでおり、気軽に就労体験できるようレディメイドなコースを用意するよう求めている。
- IT土方コース
横須賀リサーチパークで携帯電話の開発を体験できる。就労中は、派遣先企業の社員を装って実は派遣元の派遣元の派遣元のバイトという資格も得られるのでおトク - 工場勤務コース
トヨタ工場で、請負じゃないのに請負という論理的に微妙な立場で働くことができる。勤務地至近のアパートに社員寮完備(一室4人相部屋)。働いたあとは寝るだけという気ままな生活が楽しめる - 農家コース
研修生として農家のお手伝い。時給450円(周りのようすをみてもっと下がることもあります)。雇い主の靴みがきや部屋の掃除も体験可能。脱走しても入国管理局に捕まえてもらえるので、背水の陣でがんばりたい方におすすめ
なお、いずれのコースも無料オプションとして「過労死」がつく。
一部の知識人気取りからは「就労体験中、6ヶ月間首相が不在ということになってしまう。安全保障上問題があるのでは」などという愚問が出ているが、政府関係筋は
「いてもいなくても大して変わらない。くだらない政策で国を傾かせる危険性がなくなるぶん、いないほうがいいとも言える」
と導入に前向きな姿勢を見せる。政府内での調整がうまくはこべば月内にも正式な法令として成立。現在展開中のデキレース終了後、安倍総理就任時から適用対象になる予定だ。