岐阜県が梶原拓前知事時代、知事を頂点とする県庁ぐるみで裏金づくりを行っていた問題で、背景には
岐阜県特有の資源不足・燃料不足
があることが9日までにわかった。裏金総額約4億6600万円のうち500万が焼却されていたことについても同じ事情が原因と見られ、県民のあいだからは裏金を貯めてきた県役人の先見の明に賞賛の声もあがりはじめている。
岐阜県は古来から「資源に乏しい県」として知られ、
- bogusnews主幹が、どこにある県だかわからない
- 鉄オタにとっても大垣行き夜行利用時の通過点でしかない
など理不尽な貧しさに苦しんできた。特に最近の原油高で、県内では石油よりも紙幣を燃やして暖を取ったほうが安いほどの状態に。産業にも悪影響が出かねない危機的状況に陥っていた。
実は、これを10年以上前から予見していたのが梶原前知事だった。
「将来、燃料に困る日が来たときのために、紙幣をしっかり備蓄しておこう」
と庁内に呼びかけた。御用聞き組合と化していた職員組合も、これに賛同。いつか燃料代わりに使うために…とせっせと貯めたのが“裏金”の4億円だったのだ。
知事の代替わりを経て、この夏、ついに燃料危機がやってきた。極地に位置する岐阜県では暖房用の燃料がなければ県民が凍えて死んでしまう。県はいよいよ備蓄紙幣の放出を決定。県職員有志が紙幣の効率的な燃焼方法を研究しはじめた矢先に、今回の「裏金疑惑」の誤報がもちあがったのだという…。
岐阜県民らは、
「こんな高邁な理由があったとは、感涙にむせぶ話だ。まさに“現代版コメ百俵の精神”。県は一刻も早く4億円の備蓄を県民に放出してほしい」
と話している。