<作家・曽野綾子さん>
このところ、テレビのスイッチを入れると一部の偏向マスコミが
「ドイツで世界大会が行われた」
「イタリアが優勝した」
と盛んに報道しています。読者の方の中には、これらのニュースを鵜呑みにして、いまだに「今年の夏はドイツでサッカー世界一を決める大会があった」と信じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは誤りです。政治的意図をもつ一部の人々が流布した、悪質なデマだったのです。
「W杯はあった」と主張する報道によれば、今年の決勝トーナメントは「6月25日~7月10日」に行われたということです。しかし、ここに彼らが隠蔽しきれなかった大きな矛盾があります。なんと、このトーナメント期間中、
日本の強豪サッカー選手はほぼ全員日本にいた
のです! 日本代表といえば「サッカーの神様」であるジーコを監督に戴き、電通が強力にプッシュするスタープレイヤーを擁した名チーム。W杯が開催されていたならば、この時期に日本にいるはずがありません。
わたしが親しくしているジャーナリストの櫻井よしこさんは、この期間に都内で柳沢敦選手を見かけたと証言しています。柳沢といえば世界的に有名なFW。彼を欠いてサッカー日本代表がドイツでどう戦うというのでしょうか。これだけをとってみても、「W杯はあった」派の卑怯なウソが見破れます。
そしてもうひとつ、決定的な証拠をわたしはつかみました。W杯が行われたとされている期間の最終日。7月10日。わたしはテレビをこの眼で視ていたのです。
たまたまテレビのチャンネルを回していたわたしは、そのとき、ドイツからの生中継だという番組を視ることができました。しかしそれはサッカーの中継ではありませんでした。画面には、頭のハゲあがった大男がやや小兵の男にみごとなヘッドバットをかますシーンが映し出されていたのです! それはみごとな技の繰り出し方でした。明らかに素人ではありません。わたしの見たところではプロレスラーだったのではないかと思われます。
そう。たしかに偏向報道の主張するとおり、ドイツで世界大会は行われていました。しかし、それはみなさんが想像するようなサッカーの大会ではなかったのです。詳細は現在確認中ですが、当時、ドイツではプロレスの大会が行われていたようです。
わたしは先ごろ、「沖縄戦・渡嘉敷島“集団自決”の真実―日本軍の住民自決命令はなかった!」という本を上梓いたしました。左派偏向マスコミが垂れ流してきた悪質なデマを吹き飛ばすものです。彼らは、ことあるごとに
- 日本は負けた
- 日本はダメだ
という自虐史観を国民に植え付けようとします。今回の「W杯報道」も、新たな自虐史観の強制にほかなりません。だまされてはいけません! サッカーワールドカップはなかったのです。