インサイダー疑惑が取り沙汰されている日銀の福井総裁。今度はその妻に“地下銀行”を運営していた疑惑が持ち上がっている。27日の資産公開で総裁夫人は有価証券など一億数千万の資産を保有していることが明らかにされたばかりだが、これらのカネも地下銀行の違法な事業で得た利益の可能性が高い。東京地検特捜部では慎重に捜査を進めている。
疑惑が浮上したのは今月中旬。被害を受けたという男性からの通報で実態が明らかになった。
「ぼくが小学生のころの話なんですが、毎年お正月には親類に10万円近いお年玉をもらっていたんです。それを、彼女が
“おかあさん銀行に預けておこうね”
と言ってむりやり…」
男性によると夫人は、
- 元本保証
- 20%以上の高利回り
などをうたって勧誘していたにもかかわらず、30年以上経った今、一銭も返してくれていないという。なお、男性の身元は被害者保護の観点から明らかにされていない。
民主党など野党議員は、新たな疑惑の徹底解明とともに福井総裁の辞任を求めていく意向だ。与党側の公明党も
「そういえば、私も預金させられた覚えがある」
との声が幹部から漏れ聞かれる状態。福井氏の去就はいっそう危ういものになってきた。