「おはよう、おにいちゃん」
「おはよう」
ランドセルを背負った子どもたちが、アニメ柄のTシャツを着た大きなお友達に元気よくあいさつしながら通り過ぎていく…。東京都千代田区にある、昌平小学校の朝の登校風景だ。
同区が通学路の見守りボランティアにニートを活用するようになったのは半年前。保護者から
「治安の悪化で子どもたちが心配」
という声が目立つようになり、対策に腐心していた区は外神田近辺のニート人口の多いことに着目。昌平小学校をモデル校としてニートボランティアを導入した。
保護者の反応は上々だ。
「毎朝、デジカメで登校中の子どもたちを丁寧に撮影してくれる。このあいだはA0サイズのポスターに焼き増ししてくれた」
など、思わぬプレゼントでニートとの交流を深めた家庭もある。なかには、放課後に自宅へ連れ込み入浴や添い寝などのサービスをああ、そこは違う穴だよぉしてくれるボランティアもおり、感涙を呼んでいるという。
区の担当者は
「ニートのモラルの高さに驚いている。将来的には区全域に事業を広げていきたい」
と話している。