千葉県内で生後まもない仔牛が相次ぎ行方不明になっている事件で、千葉県警は7日、住所不定の超人を未成年者略取の容疑で緊急逮捕した。同県内でここ一ヶ月のあいだに行方がわからなくなった仔牛は合計24頭。いずれのケースも同一犯によるものと見られていた。
逮捕されたのは、アメリカ出身で住所不定の超人・テリーマン容疑者(95万パワー)。調べによると、テリーマン容疑者は4月末ごろから県内各地の酪農家に忍び込み、幼い仔牛を連れ去っていた疑い。手に入れた仔牛は印旛沼付近に設営したアジトに閉じこめていた。被害者は全頭ぶじだという。
同容疑者は動機について、
「年を取って以来、世間の注目の目が息子のテリー・ザ・キッドにばかり集まっているのが悔しかった。自慢の必殺技“
仔牛 の焼印押し ”をきたえなおし、超人プロレスの世界にカムバックしたかった」
と話しているという。しかし寄る年波には勝てず、技をかけようとしては仔牛に振り落とされて逆にケガをする日々が続いていたとのこと。逮捕されたときには全身包帯とギプスに包まれていた。
テリーマン容疑者は、かつてキン肉スグルさんが超人プロレスチャンピオンとして一世を風靡していたころ、“試合で何かあったとき説明のセリフをしゃべる担当”として活躍した過去をもつ。超人に詳しいアデランスの中野さんは
「だれも彼の必殺技なんか覚えていなかったんですけどねえ」
と首をひねっていた。