セキュリティ情報機関のJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8日、UNIX系サーバを介した「SIPへの攻撃」が多発しているとして注意喚起を発表した。ボットによる攻撃のため犯人特定は難しいが、
「日本人の理系離れを狙ったものではないか」
と警戒を呼びかけている。
同センターによれば、この攻撃はUNIX系サーバの既存の脆弱性を衝き、特殊な電磁波を発して利用者の脳細胞を操作し、
「元素周期表暗記のために使っている歌の歌詞の一部を忘れさせる」
という。
具体的には
♪水兵リーベぼくの船、なーにまぐあるシップ、スクラークス……」
の「シップ」の部分だけ記憶が欠落するという。この部分はSi(ケイ素)・P(燐)に該当する。
JPCERTは犯人の目的について「元素周期表を覚えられなくして日本の若者の理科離れを促進しようという魂胆ではないか」と見るいっぽう、ケイ素と燐に絞ったことについて
「重要な半導体の原料であるケイ素や、火薬の原料となる燐を忘れれば日本の国力を削げるという狙いだ」
と警戒を強めている。