東京の都営地下鉄が走行中にメールを送れるよう年内にも整備するというニュースが話題となったが、今度は大阪市営地下鉄も同様の取り組みをおこなうことを決めた。平松邦夫市長が5日に事業者と会談・合意したもの。
このメール事業者は業界大手の「白やぎさん」。この日、社長の白やぎみずから市庁舎を訪れ市長と話し合い、即日合意にこぎつけるというスピード決定だった。白やぎさんはエリア拡充が課題として利用者から常に指摘されてきており、改善策の一環として取り組んではどうかとの一般人から社長へのツイッターによるつぶやきがきっかけとなり、今回の話し合いが実現した。
具体的には、市営地下鉄との伴走を白やぎさんに認可し、走行中の車内でお手紙を送りたくなった市民が手近な紙にしたため窓を開けてやぎを呼べば、すぐさま白やぎさんが駆け付けてお手紙を預かってくれるという仕組み。対向線路から逆向きの地下鉄が走ってくるとやぎが轢かれる危険性はあるものの
「シシカバブの材料にする」
ことで解決するという。
メール事業者としては市場を二分する「黒ヤギヤマト」も地下鉄対策に動き出しており、利用者の不便は急速に改善に向かいそうだ。いっぽうで両事業者とも
「メールの不達率が100パーセント」
という問題は放置されたままで、ネットでは「サービス品質の低さから目をそらすためのパフォーマンス」という非難の声もあがっているようだ。