往年のヒーロー「タイガーマスク」の本名である伊達直人を名乗り、恵まれない子どもたちにランドセルをプレゼントする運動が広がりを見せている。運動の過熱に伴い「あしたのジョー」の矢吹丈など懐かしヒーローを名乗る亜流もぞくぞく登場しているが、ついに
「東八郎」
を名乗る者が現れ、「ブームもここまで…」と感嘆するいっぽう「東八郎って誰?」といぶかしむ声も多く、ジェネレーションギャップを感じさせる事態となっている。
この人物からランドセルが届けられたのは11日早朝の東京・警視庁前。8時ごろ登庁してきた職員が、門の前に積み上げられたランドセル8個を発見した。職員によると
「目にも止まらぬスピードで逃げ去っていく怪しい人影が見えたような気がする」
という。
ランドセルのそばには「東八郎より」と記された置き手紙があり
「子どもたちには警視庁8番目の刑事を忘れない、立派なおとなになってほしい」
のほか
「デンデン虫は敵なのでけっして生かしておいてはいけない」
など、意味不明のことばが書き連ねられていた。
なお、警視庁によるとランドセルからは、東八郎なる人物が常習していたとおぼしき違法な薬物入りのタバコの吸い殻が見つかったほか、搭載している原子炉から漏れだしたと見られる放射性物質が検出されたとのこと。同庁は「美談は美談として犯罪は見逃せない」として、東八郎を麻薬取締法および原子力規制法違反の疑いで全国に指名手配した。