鹿児島県出水市でナベヅル2羽から毒性の強い鳥インフルエンザが見つかった問題で、県は新たに24日に見つかった「ヤカンヅル」の死体からもウイルスの陽性反応が出たことを明らかにした。無生物への感染拡大はインフルエンザウイルスでもかつて例がなく、保健当局は流行の拡大を懸念している。
感染が判明したのは出水市在住の主婦・飯田アケ美さん(40)宅で使用されていたヤカンのツル。「なんかヌルヌルギトギトする」との家人の通報により駆けつけた保健所職員が検査したところ、強毒性鳥インフルエンザの陽性反応が出た。飯田さん宅は即日封鎖され、消毒液による洗浄がおこなわれている。
当局によれば、アケ美さん宅のキッチンからは、鳥インフルエンザのほかO157、西ナイル熱ウイルス、アンドロメダ病原体などが発見されておりさながら「病原体の総合百貨店やわあ」とのことで、場合によってはさらに厳重な隔離と病原体の由来の究明が急がれそうだ。
近所の人の話では、アケ美さんは近隣では有名な「片付けられない主婦」で、旦那さんが「うちの台所はまるで腐海だ」などとよくこぼしていたという。
- 2010
- 12/25 21:42