馬淵国土交通相は6日、八ツ場ダム建設中止の方針を事実上棚上げし、今後は
「ハッテン場ダム」
としての事業を検討することを明らかにした。民主党政権誕生以来の難題が、ようやく解決に向かいはじめた。
八ツ場ダムについては、民主党が前回衆院選時のマニフェストにも「事業中止」を掲げていたが、地元の反発やすでに施工された関連施設をどうするかといった問題から調整が頓挫していた。
馬淵国交相が明らかにしたところによると、今後は
「事業は進めるが、できあがったダムは八ツ場ではなくハッテン場として運用する」
とのこと。これにより事業中止による損失を防げるほか、ハッテン場に訪れる観光客の増加で地元産業の振興も期待できるという。
記者会見の席上では、記者から「こんな計画で大丈夫か」との厳しい質問も飛んだが、大臣は
「男は度胸。なんでも試してみるのさ」
と不敵な笑みを浮かべるばかりだった。