大手自転車メーカーの丸石自転車は25日、緊急の取締役会議で現在所在不明の八木芳雄社長を解任。当面の後任に現専務の永堀隆司氏をあてることを決めた。
八木前社長は畑違いのタイヤメーカーから手腕を買われて抜擢された異色の経営者として知られる。しかし、より安定した経営を目指して掲げた刷新目標が、伝統の“自転車操業”を継続しようとする派閥に受け入れられず、いつも悩んでいたという。同氏は20日から足取りがつかめていないが、失踪直前側近の者に「車輪が少なすぎる」とこぼしていた。
後任の永堀氏は59歳。同社の一輪車事業部出身。危なげな走りの中でも奇跡的な舵取りをこなす能力で定評がある。
- 2004
- 05/26 22:17