13日朝の東急田園都市線車内で、乗客の持っていた携帯音楽プレーヤー「iPod」が発煙しダイヤ乱れの原因になった問題で、メーカーのアップルは事故原因を
「持ち方が悪かったため」
とする報告書を、同社ホームページに掲載した。
公開された報告書によると、ボヤ騒ぎを起こしたiPodはバッテリーが放散する熱を本体側面から放熱する設計となっており、
「側面を押さえ込むように持って使うと熱がこもり、発火することもある」
という。
しかし、同社が1億円をかけて用意した実験室で他社の携帯音楽プレーヤーも比較調査したところ、どのプレーヤーも握り方によって発熱・発煙することが判明。たとえばソニー製品は塩酸をかけてから握ると激しく煙を上げたほか、クリエイティブ社のポータブルオーディオもチャッカマンであぶっただけで異臭を放ちながら燃えはじめたという。
このため、アップルでは今回のボヤ騒ぎを
「どの携帯音楽プレーヤーでも起こりうる一般的な問題」
と結論づけ、リコールなどは特におこなわない方針。いっぽうで、不安がぬぐいきれない消費者には、アップル純正の「冷却用水入りペットボトル」を希望に応じて無償配布する。猛暑が続くなか、飲めば熱中症防止にも役立つイキな配慮に、またまたアップル人気が高まりそうだ。