「落雷が多いとキノコの収穫量が増える」という海外科学誌の報道を信じたところ、キノコが増えないだけでなくとんでもない被害を受けたとして、日本在住の配管工の男性が出版元を訴えていることが、12日までにわかった。男性は「ぼうけんのしょがきえてしまった」などと怒り心頭で、相応の経済的補償を求めていく方針。
この報道は、アメリカの有名な科学雑誌「ナショナルジオグラフィック」が、日本の岩手県農業試験場の研究結果として報じたもの。「落雷をまねた放電を繰り返し与えた原木ではキノコの収穫量が有意に増えた」としていた。しかし、イタリア系アメリカ人で日本在住のマリオさん(29)がこれを読んで実際に試したところ、再現しなかったという。
マリオさんによると
「キノコが増えるなんて、と大喜びでゲームカートリッジに何度も放電した。わくわくしながらゲームを立ち上げたが、ぜんぜん増えなかった」
とのこと。しかも、ゲーム画面には
「おきのどくですがぼうけんのしょはきえてしまいました」
と表示され、さんざん励んだレベル上げの成果が一瞬にして消えてしまったという。
マリオさんは
「キノコをたくさん手に入れて大きくなって、ピーチ姫に
“あぁん、大きすぎるぅー”
とか言わせたかったのに」
と被害の甚大さを訴えており、今後ナショナルジオグラフィックに対しおよそ1千万円相当の賠償を求め裁判を起こす方針だとのこと。ナショナルジオグラフィック側は「クリボーが邪魔して訴状が届いていないので、まだコメントできない」と話している。