オーストラリアで人種差別を背景にしたインド系住民への襲撃=カレーバッシンクが相次いでいるさなか、ついに現地を訪れている日本人も巻き込まれる事件が発生した。被害者は命に別状ないものの「頭が濡れて力が出ない」などと訴えているという。
被害に遭ったのは都内文京区在住の警備員・カレーパンマンさん。現地日本大使館の調べによるとカレーパンマンさんは、同僚のすすめで今月3日から観光目的で入国した。しかし、6日夜、メルボルン市内を見学していたところを突然複数の白人に襲われ、水鉄砲で頭に水をかけられたという。暴漢たちは力の抜けたカレーパンマンさんをさらに痛め付けようとしたが、たまたま人が通りかかったため逃げていったとのこと。
現地のパン工場に運ばれたカレーパンマンさんは一命をとりとめたが、現在もパン焼き職人の治療を受けている状態。大使館の話によると
「暴漢らはカレーの匂いのするカレーパンマンさんをインド人と間違えて襲った可能性が高い」
と見られる。再発を防ぐため、滞在中の邦人には急ぎ「カレーパンは食べないように」と注意を促しているという。
いっぽう、現地警察は「間違って襲ったにしては水が弱点だとか知ってておかしい」として、顔見知りの犯行の線も含めて捜査をおこなっている。なお、知人が襲われた衝撃的な事件について、カレーパンマンさんの同僚で旅行をすすめた食パンマンさんをたずねたところ、ここ数日海外旅行に出ているとのことで、残念ながらコメントを得ることはできなかった。