月刊ぶっこぬき情報誌の「ネトラン」が、2009年12月号(11月8日発行)を最後に休刊していたことがわかった。発行元の「にゅーあきば」が7日に明らかにした。「特定取引先への負債が膨らみ資金繰りが悪化したため」という。ネトランは1999年9月にソフトバンククリエイティブが創刊した「ネットランナー」を前身とする情報誌。
発行人の武本佳久氏によると、同誌は2年前、ニュースサイトの「bogusnews」に「素晴らしいサイトだ」とベストニュースサイト賞を授与。副賞の賞金3万円を渡す約束を交わした。しかし、同誌はこれを支払わなかったため、利息が膨らみ膨大な負債を抱えることになった。bogusnews編集主幹の話では
「3億円くらいにはなっているはず」
という。
こうした巨額の負債から6日夕には二度めの不渡り手形を出し、事実上の倒産に至った。破産管財人は
「悪用厳禁ツールやぶっこぬいたデータを処分して債務の整理にあてたい」
と話している。
債権者のbogusnews編集主幹は
「元金・利息そろえて3億が戻ってくることは望むべくもないが、せめて3万円だけでも払ってから休刊してほしかった。パンクした自転車を直したい」
と師走の冷たい風に肩をすくめていた。