経営再建中の日本航空は、15日、米大手の「ベータ航空」と資本・業務提携することを正式に決定した。ナショナルフラッグ・キャリアーである日航にとっては大きな決断を迫られるかじ取りであるだけに、今後経営状況にどのような影響を与えるか注目を集めそうだ。
ベータ航空はアメリカの新進航空ベンチャー。名前のとおり
「ベータ版品質でサービスを提供することによりコスト削減をはかる」
を社是に、
- たまに飛ばないことがあるがベータ版だから
- たまに落ちるけどベータ版だから
といった体質で売上を急拡大してきた。そのベータっぷりは、一時期のミクシィはもちろん、あいかわらずのはてなをもしのぐ勢いだ。
今回の提携決定までには、別の候補として同じく米大手「アルファエアライン」の名も挙がっていたが、
「アルファ版はさすがにやばいだろ」
「乗客だけならともかく社員も死にかねない」
との日航経営陣の判断からベータ航空が選ばれたという。
日航では、今後ベータからベータ版運営ノウハウの提供を受け、ベストエフォートでアズイズなサービスによるコスト削減と経営再建をめざす。なお、今回の業務提携契約締結のため、ベータ航空から自社便でCEOのリリス・カンディデット氏が日本に向け出発したものの、太平洋上で音信不通となったとのしらせが先ごろ飛び込んできた。氏の無事を祈りたいが利用規約には「通告なく墜落することがあります」と記載されているため、しかたないところだ。