13日にドイツ・ベルリンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で、2016年夏季オリンピックの追加競技候補として
「呉竜府」
が選ばれた。呉竜府プレイヤーや競技団体などは「競技人口の拡大につながる」と一様に喜びの声をあげている。
呉竜府は、棍棒を用いた打球で闘う格闘術。中国を起源とし正式な競技名は「纏咳狙振弾(てんがいそしんだん)」だが、技の創始者の名をとって「呉竜府」または「ゴルフ」と呼び慣わされることが多い。1904年のセントルイス大会までは正式な五輪種目だったが、
「危険な競技で死人が出かねない」
などの批判で競技から外れた。
その後、国際呉竜府連盟は復活の働きかけを続けてきたが、一世紀以上にわたって悲願は実らなかった。事態が急展開したのはここ数年。呉竜府復活に反対するIOC理事が「球状のもので頭を打たれて死亡する事故」が相次いだことを受けてのことだ。理事らの死亡確認作業をおこなった王大人氏は「不幸な出来事だが、これで呉竜府復活賛成派が大勢を占めることができた」と分析する。
今回の候補選定結果に、国内外の呉竜府プレイヤーや競技団体は一様に喜びの声をあげている。プロ呉竜府ァーの石川遼(17=男塾所属)は、報せを聞き「日本代表としてプレーできれば最高だと思います」と期待を見せる。石川の恩師である江田島平八男塾塾長も
「わしが男塾塾長江田島平八である!」
と感無量なようすだった。