JR東日本は、新潟県信濃川発電所での不正取水発覚により信濃川での水の権利を取り消されたことを受け、急きょ水の確保に乗り出した。11日夜には顔を赤らめるほど真剣なようすのJR社員が、東京の新宿・歌舞伎町に殺到。水をゲットすべく動き回る姿が見られた。
歌舞伎町の水資源も、最近は監視が厳しい。「お兄さん、いいコいるよ」というキャッチの声も控えめなため、今やネオンと写真を頼りに良質な水を探し回るしかない。そのうえ、やっと探し当てたと思ったらムチャ高いフルーツを勝手に注文されたり、股間にまだついていたりと散々な目に遭うことも多いという。
追跡取材に応じてくれたJR東の社員は嘆く。
「いや、もうホントに大変ですよ。あまり高いと領収書を経理が通さないし」
とはいえ、「がんばりますよ。一千万都民の足を止めるわけにはいかないですからね」と語る彼の足はギンギンにみなぎっていた。鉄道マンの心意気を見た気がした。
いっぽう、こうした社員の苦労も一部では批判にさらされている。「場違いですよ、彼らは」と、ある識者は語る。
「足りないのは水じゃなくて電気でしょう。いま必要なのはすみやかに自家発電設備を整えることです」
憤る同氏は「自家発電ならアキバ。土日ともなれば自家発電装置が中央通りを闊歩しているから捕まえればいい」と指摘する。この意見にはJR社内から「なるほど」の声もある。週末は秋葉原に近づかないほうがよさそうだ。