21日正午すぎ、東京・霞ヶ関の警視庁本部ビル倉庫内で、大量に積み上げられた段ボール箱が崩落するという事故が起きた。通報でかけつけた消防隊員らが生き埋めになった捜査員らの救出にあたったが、100人を超すけが人が出ているもよう。東京消防庁では資料の下に取り残された捜査員がいないか確認するとともに、事故の原因を調べている。
この倉庫には、20日から行われているマンション耐震強度偽装事件の強制捜査で押収された資料が保管されていた。これらの資料は段ボール箱2,000箱以上にも及んだため、捜査員らは高さ10メートル程度に積み上げて収容していた。関東地方では正午ごろに震度2弱の地震があり、「耐震強度の低い積み上げ方をしたところに地震が起きたため崩落したのではないか」(消防庁職員)との見方が強い。
救出された捜査員のひとりは
参考人聴取でたまたま居合わせた内河健総合経営研究所所長に
「段ボールを積み上げるなら、わたしが指導するやり方で行えば工期が半分で済む」
と勧められたため、そのとおりに積み上げた。国の検査を通った段ボールを使用していたし、まさか崩れるとは思わなかった
と話している。