地上デジタル放送で先ごろ解禁されたばかりの「ダビング10」に、致命的な不具合のあることが7日までにわかった。パソコン向け地デジチューナー解禁、北京五輪の駆け込み需要などでようやく活況を呈しつつあったデジタルテレビ市場に、おもわぬ冷や水を浴びせる可能性もある。
ダビング10は地デジ放送に新しく取り入れられたコピー規約。放送録画データから数えて10回までダビングが許される仕組みで、権利者と消費者双方の利便性を考えて決定された。今回見つかった不具合は、このダビングの回数を数えて
「3の倍数のときだけ地デジ機器がアホになる」
というもの。具体的には3・6・9回目の子コピーに限って暗号がはずれ、無限に孫コピーができてしまうという。
民放連や家電メーカーによれば、原因としては
「ダビング10実施時期がギリギリまで決まらず、劣悪なスケジュールで開発に従事させられた技術者がテレビでナベアツの芸を見ながら作業していたため」
と考えられ、早急に関係者を処分する予定だ。また、不具合修正のためのプログラムコードを13日に配信する方針。
いっぽう、消費者からは
「3の倍数に限らずダビング10全体がアホになっている」
「1の倍数のときB-CAS社の犬っぽくなる」
などの不具合も報告されている。メーカーには急ぎ原因を究明し、根本的な不具合解消を望みたいところだ。