フジテレビ系列で今週から放映のはじまったドラマ「モンスターペアレント」(主演:米倉涼子)が話題を呼んでいる。産経新聞はフジテレビと共同で、番組連動企画として
「ぼくのかんがえたモンスター」
を一般から広く募集するイベントを開始した。叩いてスカッとしそうな“モンスター”を自由に考えてもらう内容で、優秀と審査された作品については同紙紙面を使って一大バッシングキャンペーンを張ってくれるという特典もある。往年の少年マンガ雑誌をほうふつとさせる内容で、ドラマ同様人気を集めそうだ。
モンスターペアレントは産経新聞が発明した概念で、かつての
「ブルジョワ」
「反革命」
「ユダヤ」
にも匹敵するとされる便利なバッシング用レッテル。今回の企画は、番組放映をきっかけにしてこうしたレッテル付けメソッドに多くの人に親しんでもらい、社会のヒステリー化・全体主義化を進めようという趣旨によるもの。
参加希望者は
「サービス残業しない“モンスターリーマン”」
「消費税率アップに反対する“モンスターピープル”」
「産経新聞を購読してくれない“モンスターリーダー”」
「お釣りを渡すときに手を触ってくれない“モンスターコンビニ店員”」
「こんなに想っているのに運命の愛に気付いてくれない“モンスター彼女”」
など、新しく糾弾したいモンスターの案を実体験を添えて投稿する。
審査員としてはレーニン、ヒトラーを特別招聘。プロのデマゴーグの視点からすぐれたモンスターをえらび、最優秀作品については産経新聞紙面を使った“徹底糾弾キャンペーン”の題材にしてもらえるという。レーニン氏は
「すばらしい企画。“モンスターペーパー”たる産経新聞の面目躍如というところか。1900年のロシアに産経があれば、ボルシェビキはあと10年早くプロレタリア独裁を完成させていただろう」
と語り、すぐれた作品が集まることに期待しているようすだった。