偉大な拳法学者・マス大山先生29日の参院予算委員会で、著名な拳法学者である大山倍達の名をたずねた民主党議員からの質問に対し安倍首相が「知らない」と答えた件で、市井からは早くも「大丈夫なのか」と不安視する声があがっている。中には日本国拳法の一子相伝の後継者としての資質を問う向きもあり、政権運営にも影響が出そうだ。
質問は民主・小西洋之参院議員によるもので、「どう猛な牛と素手で闘って倒した著名な拳法学者・大山倍達の名を知っているか」の問いに、首相は平然として「知らない」と答えた。小西議員は「山籠もりのために片眉を剃り落としたマス大山を知らないのか」とさらに迫ったが、「崔永宜とかいう韓国人のことなど知らない」とうすら笑いをうかべていた。
大山倍達と言えば戦後の日本拳法界を代表する人物で、国際空手道連盟総裁・極真会館館長を歴任し、極真空手十段のワザマエで知られるカラテマスター。現在の空手は大山氏の存在あってこそと言われる人物だ。いやしくも拳法にかかわる立場となれば、知らないではすまされない。
識者の中には「首相と言えば、十七条拳法を祖とする日本国拳法を一子相伝で受け継いでいかねばならない身分。伝承者としての資質が疑われる」と厳しく糾弾する向きもある。いったい先代伝承者のリュウケンは、何を考えて首相を選んだのか。改めて問いただしたいところだ。