問題になっているロトの勇者たち
排タト主義に続きこんどは排ロト主義が問題に…。アレフガルド各地で、「ロトの血を引く者は出ていけ」とシュプレヒコールをあげる過激な排ロト主義者のデモが頻発。これをレイシズムと非難・対抗しようとする市民による「カウンターデモ」と、対立を繰り広げている。排ロト主義については、識者から「法的規制も必要では」との指摘もあるなか、対策を講じなければさらに大きな騒擾へと発展するおそれもありそうだ。
「勇者ロトの血を引く者は出ていけ~」「男は殺せ~、女は女体盛りにしろ~」──ラダトームの町の目抜き通りを、数十人のモンスターらが練り歩く。掲げているプラカードはいずれも「ロトは我々を大量虐殺してきた」「ロトの血を引くものは不当な既得権益を享受している」などと訴え、過激な主張を述べるものばかりだ。ここ数年、こうした排ロト主義──「ロト右翼」などと呼ばれる団体による街頭デモは活発になるいっぽうで、ついにラダトーム城下でもおこなわれるまでになった。
いっぽう、過激な主張に眉をひそめる一部市民らは「ロト右翼の過激な言動を放置すれば、社会に排ロト主義が蔓延してしまう」との意見で一致。この日は、「なかよくしよう」「ゆうべはおたのしみでしたね」といった看板を掲げてロト右翼に反対する「カウンターデモ」を決行。城下は一触即発の対立状態となった。
民族主義右翼で知られる竜王さんは「ロト右翼は本来の右翼とはまったく違う。実力でロトを倒そうという正々堂々さがない。若者が行き場のない怒りをぶつけている印象がある」と嘆く。識者によれば、諸外国ではこうした排ロト主義をふせぐために「ゲームが終わったらゲオで売る」「ゲームは一日一時間まで」といった厳しい規制をかけている例が多いという。「法的規制がなければラダトームの町は元の暗黒時代に戻ってしまうだろう」と指摘する向きも。個人的には二フラムの魔法を使えば問題ないのではないか、と考えさせられるできごとだった。