「報道されているような“難民”がすべてではない」
あいつぐネットカフェ難民報道で風評被害に悩まされているネットカフェの業界団体「日本複合カフェ協会(JCCA)」が、「上流階級にも愛されている実態をまとめ、世間に知ってもらいたい」として利用状況の調査に乗り出した。一部で存在が指摘されている
「ネットカフェ武士」
の実態把握を通じ、業界のイメージアップをめざす。
武士といえば日本の身分制度「士農工商」で最上位を占める支配階級。町人文化とは縁遠そうな彼らだが、寛政をはじめとした改革以来、ネットカフェで見かけることが増えてきたという。従業員のあいだでは「ネットカフェ武士」として親しまれている。都内のとある店舗で、実際の武士のようすを取材した。
ネットカフェ武士の朝は早い。目を覚ますのはカフェ内の硬いリクライニングシートの上。朝食はもっぱらフリードリンクで代用だ。さすがに空腹なのでは…と見かねて店員が「出前を取っては?」と勧めると、
「いや、拙者満腹ゆえ」
と長いようじをくわえながら辞退する。さすがもののふ、少食節制を重んじているのだなと高貴な精神に感心しきり。続けて店内の端末でメールチェック。新たな仕官口の連絡を待つが、多くの場合は音沙汰がない。そんな場合もサムライは気高さを忘れない。時間をムダにせぬよう店の一画で内職に精を出しつつ、“いざ鎌倉”の心構えである─。
JCCAでは
「このように気位の高い武士の方々にも、ネットカフェは住居として広く利用していただいている。一般の方々は“ネットカフェ難民”などという風評に惑わされることのないよう注意してほしい」
と呼びかけている。今後は調査結果がまとまるのを待ち、“正しいネットカフェ像”の広報につとめていきたい考えだ。いっぽう、一部サヨク系新聞からはすでに「武士ではなく“浪人”ではないか」などという反日プロパガンダが流布されている。同協会は事と次第によっては損害賠償請求も辞さない構え。