「全国学力・学習状況調査」が24日、全国の小中学校で一斉に行われた。同規模の学力テストの実施は1964年以来43年ぶり。日本のあすをになう児童の実態を占う重要な調査とあって、東京の永田町でも子どもたちが真剣な顔で取り組んでいた。
取材で訪れたのは千代田区永田町の伊藤博文記念小学校。ここでは在校生479人全員が小学6年生なみの精神年齢で、今回のテストの対象となっている。経団連小など国内の他の学校とさしてレベルは変わらないとされる伊藤小だが、ゆとり教育の悪弊が蔓延しているのか児童は一様に問題の難しさに頭を抱えていた。
国語では
「貞操意識の向上に必要なのはつぎのどちらか
- 国会議員の妾保有禁止
- 民法300日規定死守
(20点)」
といった二択問題もあったが、難問が続出したのが算数。「ナントカ還元水を一年間飲み続けた場合の光熱費はいくらか」など、多面的な知識を要求される高度な設問が目立った。
試験終了後、出来はどうだったかと同小の児童会長・安倍晋三くんにたずねると
「ずっしりと胃腸にこたえる難しさでした。一文字であらわすなら
“零点”
でしょうか」
と両頬を垂らしながら答えていた。