障害者と高度医療の関係について、「木の枝の先が腐れば切り落とす。そうしないといけない」「表現として厳しいが刈り込む作業をしないと全体が死ぬ」などと発言し物議を醸している鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の自宅で、庭の桜の木が立ち枯れていることが22日までにわかった。専門家は
「素人判断で剪定しすぎたのが原因」
と見ている。
調べによると、立ち枯れていたのは阿久根市内にある市長自宅庭のソメイヨシノ。樹齢はまだ10年で自然に枯れるほどではなかったが、竹原氏の市長就任直後から枝ぶりが目に見えておかしくなりはじめ、今年の春には花さえ咲かせず近隣住民を心配させていた。最近では叩くとうつろな音が返ってくることもあったため、樹木医が診断したところ「すでに枯れている」ことがわかった。
住民の話では
「市長が“刈り込む作業をしないと全体が死ぬ”と叫んで、執拗に剪定を繰り返していた」
とのこと。専門家は「素人が剪定すると、樹木は正常に栄養をゆきわたらせられなくなって弱ることがある。今回の立ち枯れも無謀な刈り込みが原因だろう」と話す。
同じ専門家は
「一見無駄に見える枝が木全体にとって重要だったりする。樹木の世話は狭い視野にとらわれないようにすべき」
とも語っていた。なお、くだんの桜の木は「放置すれば庭全体が死ぬ」との市長の判断で、即日ショベルカーによる撤去作業がおこなわれた。